'05/02/25
 温泉ブームのなかで VOL2
   
 一泊研修会などでよく温泉地を使用することがあります。すし詰めになって研修を受けてその後の疲れを温泉に浸かって、日ごろ疲れた身体を癒す最高の一時です。

 浴衣に着替えて早速、温泉に浸かるために浴室へ足を運ぶ。まだ日暮れには時間があり宴会前のゆっくりとした時の流れを味わえる、のんびりとした雰囲気が浴室に漂います。

 その後各自気のあった連中が部屋に入り、ポカポカするからだを備え付けの部屋のビールを飲みながら、本日の研修について、そして日ごろの商売の情報交換などをおこないます。
 窓の外は池を囲むように日本庭園が造られております。大きな窓の外には約一尺六寸五分(500o)ほどの濡れ縁があります。その濡れ縁の下からは温泉から涌き出る湯気がのぼります。「なかなかいい演出を考えた造りですね」「階下は浴室なんですね」と硬い話しから話題は湯気のたつほうへと変わります。「アレー!!」「女性の声が聞こえるなー!!」と言って一人が濡れ縁から階下を覗こうとした瞬間、巾狭いスペースにその部屋にいた人が殺到したために、浴衣を着たまま池の中へ落ちた。「・・・・・・・??。」「ドジョウ??が出てきて今日は・・・・・!!」

 館内放送があり「お客様に申し上げます、池の中にはお入りになりませんようにお願いいたします。」カブリ湯でなくて水風呂に入ってしまった。池の鯉もさぞかし驚いたことでしょう。
  '05/02/16
 温泉ブームのなかで VOL1
   
 あちらこちらへ飛んで行く機会がたくさんあるので、その土地の名湯に浸かることができるチャンスがあります。川のせせらぎがそばにある温泉に泊まった夜の思い出・・・。

 外の景色は川向こうに山がそびえて、青葉が山々を覆い、岩場と清流のコントラストがなんとも言えない渓谷美を楽しませてくれる。

 食事前に早々と露天風呂へと足を向ける。どのような先客が入っているかは、浴衣を脱いで浴室に入り込まなければだれもわからない。
 通常の人が裸になって歩くスタイル。タオルで前を隠しながら一歩浴室へ踏み込んだとたん、「あんれまーー!!若い人が入って来たもんだ!」「????」と言う平均年齢70歳の感じの声が、温泉場特有の薄暗い湯の湯気漂うなかで聞こえてきた。

 とたんに足は大勢いるほうから人気の無いほうへ向かってしまった。すぐそこにあった誰もいない小さな浴槽に飛び込みます。肩まで浸かって「ああ気持ちがいいナー」と思いつつ、ライトアップされた外の情景を見ていると、またまた声がする。

 「チョイトお兄さん、そこはカブリ湯(洗い湯)ですよ!!」と言われ、自分の失態にあわててその場を後にした・・・・。
  '05/02/02
 雪降ろし作業者の気持ち
   
「今年は例年になく大雪である」
秋田から応援にきてくれている職人さんの話し。

ふかふかに屋根の上に降り積もった雪は、テレビや写真などで見ているとなんとなくロマンティックな雰囲気を感じさせてくれる。
雪国に住んでいる人々にとっては、また嫌な季節が来たとあきらめの気持ちである。
雪国に住んでいる屋根屋として、町や村から雪降ろしの依頼をうける。一日8,000円の決められた日当価格での作業となるが、断ることができない。屋根から雪降ろしする人と降ろした雪を車に積む人とわかれて、雪捨て場(雄物川や近くの川)まで運んで処理をしなければならない。

雪を屋根から下ろす作業は滑り落ちる危険性を伴いますが、スノウダンプやスコップにて屋根勾配に沿ってかきおろします。しかし、車に積む役はかなり重労働になるとの事。
『土』とか『石炭』、極端に考えて『金』を掘っているのなら、そのものが少しでもお金になるものだから、スコップに伝える力の入れ方は違ってくる。
「一生懸命車に積み込んでも、しょせん融けて水になってしまう物をなぜこのようなキツイ仕事をするのだろうか?」と疑問を感じながらの作業のために、疲れがドッと出てしまうそうである。
雪降ろしをサボッテしまうと、積雪荷重のために家がつぶれてしまう。財産保全と考えて、軒下に乾してある魚をつまみに、今宵の晩酌の酒を楽しみに作業に打ちこむとの事である。
2月4日、はやくも立春、春は第3コーナーを回ろうとしています。