2004/06/18
 デイ・アフター・トゥモロウ THE DAY AFTER TOMORROW 驚き
 
   
 南極観測隊の人が、ドリルを使って氷河の歴史観測をしている。そのシーンに突然分厚い氷河に亀裂が入る所から始まった。一体これからの展開はどうなるのだろうかと観ている人を引きつける。
 地球の温暖化現象が進み、南極の氷河は融けはじめ、地球上を流れている世界の海流が冷え始める。海流の温度変化と海流の変化は北半球の国々に異常気象をもたらすことになる。

 異常気象は台風を発生させて、東京に野球ボール大の雹を降らせて死者2000以上が出たり、インドでは雪が舞い、ロサンゼレスはいくつもの大竜巻が発生して壊滅する。ロンドン、パリ、は5m以上の豪雪に埋まってしまう。ニューヨークは海水の上昇がリバティ(自由の女神)の肩ぐらいまでに達して、巨大都市は大洪水の中に埋もれてしまう。

 その後、毎秒10度気温が低下する寒波がニューヨーク全体を襲う。エンパイヤステートビルをはじめ、ニューヨーク全体が凄い勢いでフリーズされていく様子は、大自然の猛威をリアルに訴えてくれる。

 北半球半分が豪雪に埋まり、一万年以上前の地球と同じ氷河期が到来する。
 この異常気象を予測していた気象学者の息子が、高校生クイズ番組に出演するためにニューヨークに滞在していた。息子サムはパニックの為に携帯電話が通じない中、やっとのおもい、命がけで公衆電話にて父と会話ができた。「絶対に外に出るな!!暖を取れ!!絶対助けに行く!」との父のアドバイスを受けて、サムはリーダーシップを発揮する。たまたま逃げ込んだ図書館の暖炉に身を寄せて、蔵書の本を薪にして残った人々と一緒に父の救出を待つ。
 普通の人間が突然襲ってきた異常な状況と必死に戦う。生き残るための人類の絶え間ない戦いを描いた愛と感動のドラマである。(親子愛!!)

 いままで観た、竜巻の映画・火山大爆発の映画は人間がパニックに陥るところは似ている。猿と人間が戦う映画の意外な最後のシーンとも似ている。しかし、最新の撮影技術で撮られたこの作品は、人類に襲いかかる地球規模の大災害をリアルに観せてくれた。