2002/02/25
 地下鉄の漏水対策ドレンパン
 
  
首都圏の地下鉄路線網だけでも12路線ある。
銀座線・丸の内線は数十年の歴史を重ねている。最近新設された路線の駅などでは、ほとんど見かけることがありませんが、古い路線の駅のホームや連絡通路などでは下の写真のように地下水の漏水を防ぐために、各所にドレンパンを取り付けてその場の漏水をしのいでいる。
世界で有数の経済国家でありながら、まことにお粗末な光景ではないだろうか。
一般の人々は、無頓着な人が多くて、もしも漏水をしている場所の真下を通行するときは、水が体にかからないように漏水個所をジーと見つめて急ぎ足でその場から逃げるように立ち去る。
しかし、毎日通勤などに利用して同じ場所を何度となく通行して見ているはずですが、この様な奇妙な構築物に対して何も感じていない人々がほとんどでしょう。
屋根屋の目にはかなり苦労をして防水???しているなと思うものです。スパンドレールなどの天井材で化粧貼りをし仕上げているために、工事完了後は内部を見ることができませんが、これらの天井化粧材は防水性がありませんので、その天井内部は〔全ての駅がこのようになっているとは限りませんが〕かなり複雑なドレンパンが設置されて漏水をしのいでいることでしょう。

そこで提案ですが、私どもで製造しているハーパーズストロングルーフ、屋根と天井一体化工法で施工すると、全てのにじみ出る地下水を受け止めてもう少しカッコ良く、明るくワイドな形状にて化粧直しをする事ができるのですが・・・。
ある放送局の地下映像機器室においては、万が一地下水などによって漏水した場合、普通の天井貼り工法ですと漏水を食い止めることが出来ず、水濡れして高価な映像機器に損傷を与え、放映が停止する危機が生じるために、あらかじめ安全対策としてガスステーションなどで多くの実績ある、この工法を採用いただきました。

屋根材がこの様な方法で採用になり、防水性能を高く評価されて大変光栄と思います。
新設の南北線や大江戸線は近代的な作りで各駅に特徴があります。しかし地下深いところのためか、地上に出るのに時間がかかるので、時間の約束にせまっている時などは、かなりアセルことがあります。改札からどこどこ出口まで何分かかるという案内板があると便利な気がします。 沢山の路線網ができて首都圏の移動が便利になったことは感謝いたします。
 
 2002/02/19
 アメリカの屋根屋の祭り 115th
 
  
アメリカ最大の屋根屋の組織である、NATIONAL ROOFING CONTRACTORS ASSOCIATIONの会合を兼ねたお祭りに参加してきました。
屋根に関する物は全米から集められて、この時にトレードショウという形で展示されます。今回で115回目のイベントになります。テキサス州メキシコ国境に近く、アラモ砦とリバーサイドウオークで有名な都市、サンアントニオにて開催されました。
332社に及ぶ展示ブースには、屋根の部品・飾り物・瓦材・防水材・金属材・コンピューターのハードとソフト・シーリング材・作業着屋・保険屋・機械屋・工具屋などありとあらゆるものが紹介されます。
実演コーナーでは屋根葺き作業を見せたりして自社製品のPRに余念がありません。
出展者の皆さんとてもフランクリーで楽しく見せてもらいました。営業の彼等は必ずと言っていいぐらいに何に興味を持ったか聞いてきます、「この製品」と指をさすと熱心に説明をしてくれます。そして説明のあとに感想を求めてきて次に売り込みをスタートします。
商魂のたくましさと熱意には頭が下がり、もっと見習はなければと思います。
サンアントニオからR10を経て、R8へ再びR10に1400ML(2250km)のロスアンジェルスまで、見手我留記ロングドライブのはじまりです。
しかし、今年は例年になく米国国旗を掲げている建物や車が目につきました。
昨年の九月十一日の出来事以来増えたとのことです。
上のマウスパットは販売促進用に会場ブースで頂きました。三人の美女の上を毎日壮快にマウスが走っております。
 
 2002/02/13
 暖冬日本列島冬景色
 
 
航路は行き先別に、その時の気象条件によって多少の違いがありますが、ほぼ一定したところを見えない糸で結ばれているかの様に同じコースを飛んでいきます。
シートリクエストにて同じ窓側の場所に座れるようにお願いしているので、機内から窓の外を覗き込むことができます。曇天の時を除いて、空からの景色を楽しみながらのフライトです。
羽田から離陸して東京湾上空から見る大都会の様子は、本当に密集しているなと感じます。
一千万人以上の人々が生活しているのだから無理のないことですが、本当に緑の少ないコンクリートジャングルの中で生活しているようです。
福岡方面に向かう場合、必ず富士山を左の窓から眺めることができます。

立春も過ぎて暦の上では春ですが、今年の富士山の積雪は例年になく少なく思います。
富士五湖周辺にも雪は見当たりません、湖の氷上でワカサギ釣やスケートを楽しむことは二度とできないでしょう。
さらに飛行機は南アルプスの上空を飛んで、左に名古屋市を見ながら、琵琶湖上空、そして岡山を左に見ながら中国山脈伝いに飛行します。
天気がいい時は日本海・瀬戸内海 を左右に眺めることができます。同時に真下は白に覆われた風景が続くはずが今年は見られません。
下関を抜けて玄界灘から福岡へと着陸します。

毎年、何度となくこのコースから窓の外を見ているけれども、いつもなら山々の雪景色や山間の平坦地に白く積もった雪の日本列島を見ることができるのに、今年はいつもと違う様子がします。
やはり地球温暖化のせいでしょうか。
少しでもこの現象に歯止めをすることのできる環境保全屋根工法の施工に尽力いたします。
 
 2002/02/08
 理想のシステム屋根
 
 
トラスシステムとテントで知られている太陽工業蒲lと数年前に共同開発したモヤーネの紹介をさせていただきます。
建物に無くてはならない屋根ですが、屋根を葺くにはなんらかの下地が必要です。
太陽工業蒲lのお話では、このトラスシステムを構造体に利用して小屋組みを作ると、200メートルの大空間も間に柱を設けずに作り出せるそうです。
トライアングル形状の構造力学の応用による構造体です

屋根工事を数々手がけておりますが、S造の場合鉄骨工事業者が鉄骨を組み上げてから、小屋組みそして母屋の下地へと工程が進みます。
本締め作業が完了してから、屋根屋の出番になります。
野地板貼り作業を進めて、防湿材の施工・屋根葺き工事へと入ります。屋根が完成してから内作工事の天井貼りなどへ進みます。

いくつもの業者の手を経て建物を完成していきますが、このシステム『モヤーネ』は鉄骨母屋・屋根・天井を一度に施工して、工期の短縮を図るだけでなく、美しく、強く、経済的に貢献することが出来る画期的な一貫施工工法です。

また、トラスの問い合わせは
太陽工業 株式会社 よりお願い致します。
 
 2002/02/02
 湖水風景の美しい国
 
 
屋根の視察を兼ねて、日本から太平洋を南下して南半球のニュージーランドへ足を伸ばしました。
この国へ初めて人が訪れたのは、10世紀頃に太平洋上に点在する赤道方面の島からポリネシア系の人が小船に乗って移住したマリオと呼ばれる人々でした。
1642年にオランダ人船長がヨーロッパ人として初めてこの島を発見しました。この人の故郷であるオランダのジーランド州にちなんでニュジーランドと名付けられたそうです。
その頃から先住民や他の移民とのいざこざや紛争を乗り越えて、1931年に英国の自治領となり、その後独立して現在に至ります。
このような関係で、 この国の元首はエリザベス女王であります。英国からの移住者が多いことから英国色が感じられます。
寒冷地の為かは不明だ、金属屋根が多く用いられてる国だという印象がありました。
屋根材には本国のあこがれ意識があるためでしょうか、プレス成型加工をした、瓦形状の物が各所にみられます。



屋根屋長尺 見手我留記
の旅シリーズ第二弾をアップいたしました。
大自然の美しさを眺めながら、ニュージーランドをグルリと一回りした旅行記を紹介しております、是非ご覧下さい。