インスブルック・大判石屋根
 

 春をむかえて若葉がたくさん芽吹く季節、アルプスの山間を走行中に建設中の建物が目に入った。早々に「グーテンタック !!」と挨拶をして屋根を見せていただいた。

 過去にPC板を屋根面に取りつけ施工をしたことがあったけれども、このような大型の石材を屋根に施工するのを見たのは始めてである。

 大小様々な形状であるが、一枚がかなりの重量があったが , 地面からトロッコレールを設置して手際良く施工していた。屋根屋と石屋との共同作業であった。

 私どもの『コラー・キング』とまったく同じシステムで、防水ベースに下葺き屋根を設けて、その上にシステム金具を取り付けた大判の石材を固定していた。

 瓦屋根のような小ぶりの屋根材を重ねて葺き上げる美観と違う、ダイナミックな屋根の形を創りあげる。

 異種の素材を組合わせるハイブリッド屋根工法は、斬新な意匠設計のお手伝いをすることができるのではないか。



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