ドン・キホーテの舞台・ラ・マンチャ
 
ラ・マンチャ (乾いた・荒涼とした)と言う意味のとおり乾燥した大地が、ユーロ5号線沿いに見える。
 
 遠く山陰にうっすらと風車らしきものが見える、ドン・キホーテが巨人と間違えて挑んでしまった風車である、進路を変更して目指す風車に車を進める。フロントガラス沿いに四機の風車をつけた建物が見える、微風のためか観光の名所的建物になってしまったためか、回転はしていない。
 
 一つ進入路を間違えて入ったために風車のすぐ近くへはいけなかった。広大な赤茶けた緩やかな起伏のある地形の大地で、回りは麦畑、サフラン、オリーブそして登りついた丘の上にはこの町を見守る様にキリストの像が立っていた。しかしそこから数メートルのところの不法投棄されたゴミの山にはがっかりした。
 
 次の場所の風車を目指してラフ道路を進む、町の丘の上に列をなしている風車が見えてきた。この町の入り口でさて丘を目指すところにドン・キホーテの像が飾られている。
 
 石畳の道路を一目散で上へ上へと目指す。行き止まりの丘の上に風車の列を見たのには感激した。点ごとに並べられた風車はロマンをうきたててくれる。
 
 しかし、真っ白に塗られた壁の建物に強風がきたら飛んで外れてしまうような風車がとりつけてある。本当に小麦粉を引くのだろうか、単なる飾りのような気にしてならない。

 石畳の道路、白い壁・小さなの村は素朴な絵をみているようだ。
作家セルバンテスが「ドン・キホーテ」を発表して400年。ドン・キホーテは騎士道物語を読み過ぎ、中世の騎士になったつもりで、愛馬ロシナンテと共に放浪の旅に出る初老の男の物語、近代小説の出発点と評価され、全世界に翻訳された。
 


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