トリエステ・TRIESTE 中東欧の国境の街
 
 イタリア・アドリア海【写真:2】の北東端、スロベニアそしてクロアチアと国境をすぐ隣において、東欧の貿易港として町の南は発展、中央ヨーロッパの窓口となっている。
 ハンガリーが大帝国時代に、港をここトリエステとベネチアにかまえて栄えていた。斜面に沿って建てられた家の景色は、どこか地中海に面したジェノヴァを小さくした感じである。

 イタリアの人は異国情緒のある街というけれど、自分としては何処へ行っても建物や彫刻の全てが異国の町であるので、この街の異国情緒があるという魅力は理解できない。全く雰囲気の違ったイタリアの港町【写真:3】である。
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 『紅の豚』にて第一次世界大戦を一匹の豚が空中戦をアドリア海上空にて行っていた。その映画のシーンを思い出して訪れてみようと足を伸ばした。何も下調べをしないでどんなところだろうと思いながら、自由気ままにハンドルを進める。これがレンタカー旅行の醍醐味であり、時間に制約されない『見手我留記』の旅かもしれない。
 
 国道をトリエステ手前から、CENTRO目当てに街の中心部へと向かう【写真:1】。山と断崖の道路を追従して進む。目の前にアドリア海がひらけてくる。

 山裾に沿って家が立ち並び、とても景色のいい所を通過して撮影をしようとしたが、次々と車が列を作り、たまたまこの日はイタリア最大行事の一つ『ALPINI D′ ITALIA』【写真2・3】が開催されていたために、対向車線は国旗や華やかに飾った車の列で撮影ができなかった。

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 海沿いに建つミラマーレ城【写真:1】やサンジェスト教会【写真:2】、そしてムッソリーニが演説したイタリア統一広場【写真3・4】が点在する。

 たまたまALPINI大会のメイン会場ともなった。トリエステの人々は何かがあるとこの広場に集まって催しをするらしい。

 街の周囲、白いカルスト大地サンジェストの丘【写真:5】から見渡すトリエステの風景、アドリア海に沈む夕日は遠くアルプスの影に隠れて幻想的だった。

 少し前に訪れたベネチアの姿が何処かに見る事ができないかと、遠い水平線を見つめてみた。

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 宿泊したRESTRAN HOTEL 『SNINA』【写真:1・2】で出された料理は、近隣の諸国と入り交ざった味のする料理であった。また、自家製のラベルが貼ってないロートワインは旅の眠りを誘うおいしい酒だった。

 ホテルの人々全てが好意的で親切だった。また機会があったら、日本独特の食べ物を持参しておいしいワインを一緒に飲みたいものだ。

 アドリア海に沈む夕日を眺めながら・・・・・・【写真:3】。

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