HONDAとサイゴン
 

当時はまだ日本から直行便が飛んでいなくて、マニラ経由にて旧サイゴンであるホーチミン空港にて入国をする。
社会主義体制下の為かカッコをつけているのか解からないが、イミグレーション窓口はたった二つしか開けずに長い行列を作って待たされた。なんとなくイヤミっぽい
感じを受け、ひどいところに来てしまったなという第一印象だった。しかし、空港の外は意外と閑散としてて、すぐにガイドさんを見つける事ができた。箱バンに乗ってホーチミン市内へと向かう、自転車とHONDA製スーパーカブの多さに驚いた(写真:左)。コロニー風の建物が立ち並ぶドンコイ通りのホテルにチェックインした。
広く真直にのびる道路と、高く生い茂った街路樹がサイゴンの街並みを美しく、落ち着きを与えてくれるが、それにしてもバイクの数が多い。
現在、ホーチミン市には400万人が住んでいると言われている。市内は何処にっても人で一杯だった(写真:右)

 

人々の食生活を支える市場は活気に溢れていた。香辛料を売る店を覗いてみると、沢山の種類の赤色系香辛料があり(写真:上段右)、ヴェトナム料理の味付けがバラエティーに富んでいる事が理解できた。
果物を売る店で見つけたドラゴンフルーツ(写真:下段左
は見た目がとっても鮮やかで、身は白く、黒胡麻を散りばめた様な感じ。果肉は食感が良くア甘酸っぱい果物のである。
市場のさらに奥へ奥へと足をのばすと、漢方薬にも調理のダシににもなるというお店の店先で家業の手伝いをしている学生さんに出会った(写真:下段右)

 

戦争博物館(写真:上段左・右)通りに面した御土産屋さではまだ、ヴェトナム戦争の名残を伝える薬きょうや砲弾をかたどった土産を目にする事ができる(写真:下段左)
夜になるとHONDAカブが何処ともなく現われて、ホテル前の道を国立劇場前からドンコイ通り・ニユーエンスエ通りを廻って走りつづける。『なぜグルグル廻っているの?』
『家にいるよりHONDAに乗っているほうが、風に吹かれた気分で涼しい。』との事である。聞くとこによると、沢山の家族と小さな部屋に協同で生活していると
、とっても熱いので、身体を冷やして気温が低くなるまで外にいるらしい(写真:下段右)
オートバイのパーツが圧倒的HONDAである、YAMAHA・SUZUKIのバイクにもホンダのマークを好んでつける。変な風習の国だった。

 


旅行記トップへ戻る